春の出張撮影がひと段落しました。今年は新1年生さん、中学高校卒業が多かったです。皆さんマスクの着用や距離キープなどもご協力くださり、広々した場所でゆったり撮影を楽しめました。
いやー、かわいかった。清々しかった。ご依頼いただいた皆様、ありがとうございました。
さてさて、ご依頼くださった方から聞かれました、出張撮影でもRAW現像するんですか?と。
ええ、します!絶対します!
RAWはデジカメで出力されるデータで、言ってみれば「生」のデータ。それをデジカメ内で独自の画像処理を施して出力されるのがjpeg。カメラマンはフィルム現像をしていたようにパソコン上で画像処理(RAW現像)をして、jpegを出力します。
私が使用しているキヤノンのカメラは肌色がとてもきれいで、カメラ任せの撮ってだしjpegでもじゅうぶんきれいではあります。しかし、どこかに影響された色やレンズのゆがみなどもあり、思う通りの印象に出てきません。
緑の中で撮影すれば緑の影響は受けます、色移りもしますし、カメラはニュートラルな色を出そうとします。ではホワイトバランスを固定すれば・・・となっても、細かいホワイトバランス調整は難しいですし、スタジオでの固定カメラの撮影でない限り色も光も同じとはいきません。

竹に囲まれた神社での家族写真、撮ってだしのjpegだと顔色が悪かった・・・これをRAW現像で色調整することで人肌を美しく透明感ある仕上がりにします
雑誌や広告の撮影においてはRAW現像はとにかくマスト、印刷やwebに最適な色合いに画像処理して納品しています。出張撮影でも、同様にRAW現像を行って納品します。
時々、タイムラインや速報で写真を使いたいから即納品してほしいというケースもあります、この場合は、なるべくきれいな色合いで渡せるように設定してカメラが出力したjpegをお渡しします。ですので、撮影が終わったと後に「これって今データもらえますかねえ?」なんて言われたら、おばさんチョット怒っちゃいますよね。笑。
特に建物の撮影なんかは、どうしても歪みが出ますからねえ「すぐほしいんで画像処理なしでイイです」って言うなら仕方ないけど、ご自身で歪みの補正やら色補正しなきゃいけなくなりまつよ・・・と思うわけで。あれ、ちょっと、これ愚痴?出張撮影から離れたきたような!?

桜が飛びすぎないようハイライトを調整し、ピンク色を出します。顔色のシャドウを調整することで肌色を美しく。違和感がなく見た目の印象に近くするためのRAW現像です。
RAW現像は、撮影した時間と同じかそれ以上かかる作業です。フィルム時代は現像所に有料で現像をお願いしていましたから、RAW現像はカメラマンが行うという点では昔より作業量は増えてるんですよね・・・でも手間をかけてもきれいな写真にしたいなと思います。
そ、いうわけで、これから、コーポレートサイト撮影の写真データをRAW現像します。がんばっぺ~